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2018年8月12日 (日)

湊かなえ著「ユートピア」(第29回山本周五郎賞受賞作)を読む〜成功者への嫉妬心の心理描写が鮮やか - 人生の目的は音楽だ!toraのブログへようこそ

12日(日)。連日の猛暑の中、巣鴨地蔵通り商店街の入口付近には氷柱が立てられていました ここで謎かけです。「猛暑の中の氷柱とかけて何と解く?」「簡単な算数の計算問題と解く」「そのココロは?」「どちらも とけるのは時間の問題でしょう」 おあとがよろしいようで

     

山形で働いている息子がお盆休みで約5.5か月ぶりに帰京しました。金曜の23時頃の深夜バスに乗ってきたようで、家には土曜の朝6時45分頃に着きました バスだけで7時間以上かかったようです。いろいろ現地の野菜や果物をお土産に買ってきたので料理に使えそうです 私には地酒・本醸造 ささの舞 を買ってきてくれました

     

ということで、わが家に来てから今日で1410日目を迎え、国連安全保障理事会の制裁決議で輸出入が禁じられている北朝鮮産の石炭が 2017年にロシア経由で韓国に輸入されていたことが発覚した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     
     北朝鮮の輸出品は 地球温暖化を進める石炭なんだね 同じ色ならチョコの方がいい

         

昨日、家に帰ってきた息子がさっそく昼食に、お土産に買ってきた山形の老舗ラーメン店監修のラーメンを作ってくれました 辛いラーメンに甘い半熟卵がよく合い、とても美味しかったです

     
     

普段 夕食はウィークデーは私が作り、土日は弁当や総菜を買ってくるのですが、息子が「山形で買ってきた食材で作る」というので任せました たっぷり時間をかけて作ったのは「ラタトゥイユ」です トマト、ナス、玉ねぎ、パプリカ、ズッキーニ、大葉という野菜に鶏モモとローリエが入っています。調味料は塩だけ、水は一切使わず野菜の煮汁だけで作ったそうです。とても美味しかったです 息子に訊いたら、作るのは今回が3回目だそうです。アパートでの一人暮らしで食事はどうしているのかと訊いてみたら、すべて自分で作っているとのことでした 私が独身時代に1年間下宿生活をした時は すべて外食だったことを考えれば、大したものだと思います


     

そうしたら、9時半頃帰ってきた娘が、コストコで海ぶどうを買ったというのでポン酢醤油で食しました とても美味しかったですが、賞味期限が何と今日(11日)です。300グラムはとても食べきれないです 

     

         

昨夕は、ミューザ川崎で「真夏のバッハ? 鈴木雅明パイプオルガン・リサイタル」を聴く予定でしたが、息子が帰ってきたその日なので家で一緒に夕食をとることにしました 前述のとおり息子が夕食を作ってくれたし チケットは無駄になりますが、仕方ないでしょう 
ということで、本を読みました。湊かなえ著「ユートピア」(集英社文庫)です 湊かなえの本はこのブログでも何冊かご紹介してきました。1973年広島県生まれ。2007年に「聖職者」で小説推理新人賞を受賞、翌年、同作を収録した「告白」でデビューし、第6回本屋大賞を受賞しました。2016年にはこの「ユートピア」で第29回山本周五郎賞を受賞しています

     

太平洋を望む美しい景観の港町・鼻崎町は先祖代々からの住人と新たな入居者が混在する町だ そこに住む3人の女性ー商店街の仏具屋の妻・堂場菜々子、都会から移住してきた陶芸家の星川すみれ、夫が八海水産に勤める転勤族の妻・相場光稀が、この町で15年ぶりに行われる祭りの実行委員として出会う。菜々子の娘・久美香は、幼稚園の頃に交通事故に遭い、小学生になっても車椅子生活を送っていた すみれは、自分の作る陶器のストラップを使い、久美香を広告塔にして車椅子利用者を支援するボランティア基金「クララの翼」を立ち上げることを思い付く 最初のうちは、テレビや雑誌などで取り上げられて うまくいっていたが、ある噂がネット上で流れたため、次第に風向きがおかしな方向にいってしまう
湊かなえの作品を読んで いつも感じるのは、成功している者への周囲の嫉妬ややっかみなどの心理描写が優れているということです それは特に女性同士の関係の中での描写に言えると思います
もう一つは、ボランティアとしてやっているのに、偽善者扱いされることへの苛立ちなどの描写も、そうだよな、と納得してしまうところがあります 「結局は売名行為だ」とか「好きでやってるんだろう」とかいうのはよく聞かれる言葉です
本書の題名「ユートピア」は、「鼻崎ユートピア商店街」からきていますが、筆者は菜々子に次のように言わせています
「生まれた時から住んでいる場所を、花が咲いて美しいところだとか、青い海を見渡せて最高だとか、温暖ですごしやすいとか、特別な場所だと思ったことなど一度もない そういうのは、外から来た人が感じることだ。だからといって、その人たちに町の良さを教えてもらう必要などまったくない。地に足着けた大半の人たちは、ユートピアなどどこにも存在しないことを知っている ユートピアを求める人は、自分の不運を土地のせいにして、ここではないどこかを探しているだけだ。永遠にさまよい続けていればいい」
しかし、次のように続けます
「光稀のことも、すみれのことも、こんなにバカにしているのに、菜々子の目に涙が溢れてくる。涙の理由は解っている。ユートピアに誰よりも焦がれているのは、菜々子自身なのだ」
そして、
「ユートピア探しは、今すぐでなくてもいい。久美香が成人してからでもいい」
と結んでいます
この小説の最後にある光稀の娘・彩也子の独白を読むと、車椅子生活を強いられていた久美香にいつしかユートピアが訪れていたことが分かります。それがこの小説の救いになっています

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